既編 機械要素の基礎:ヘルール(フェルール)継手
ヘルール継手は配管同士を確実に接続し、同時に高い内部清浄性を提供する配管接手です。一般にサニタリー継手とも呼ばれます。化学プラントなどで用いられるボルト締めのフランジや、一般的な水道管に用いられるねじ込み継手とは異なり、ヘルール継手は流体の滞留部を極力排除した設計になっています。この特性から配管内部での雑菌の繁殖や微小粒子の滞留が重大な影響を及ぼす食品、飲料、バイオ医薬品、そして半導体製造プロセスの液体搬送において採用されています。構造は非常にシンプルであり、配管の端部に溶接された円盤状のツバを持つ一対のヘルール、その二つのツバの間に挟み込まれる専用のガスケット、そしてそれらを外側から包み込んで締め付けるクランプバンドという三つの要素で構成されます。