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コラム 機械要素の基礎:滑車
滑車は、溝のある車輪と軸から構成される、最も基本的な単純機械の一つです。その主な機能は力の方向転換、または力の大きさを減らすことであり、古くは井戸のつるべから、現代の巨大クレーンや精密機械に至るまで、あらゆる場面で利用されています。
コラム 機械要素の基礎:トルクリミッター
トルクリミッターは、機械の駆動系において、設定された値を超えるトルク(回転力)が加わった際に、モーターなどの駆動側と、負荷側の連結を瞬時に遮断またはスリップさせることで、機械全体を過負荷から保護する安全装置です。電気回路におけるヒューズやサーキットブレーカーが過電流から電気機器を守るのと同様に、トルクリミッターは過大トルクから高価なモーター、減速機、歯車、チェーンといった機械要素を守る「機械式ヒューズ」とも言うべき重要な役割を担っています。
コラム 機械要素の基礎:コンベア
コンベアは、材料や製品を連続的あるいは断続的に一定の経路上で輸送する機械装置です。工場内の生産ライン、物流倉庫、鉱山、空港など、あらゆる産業分野で血液のようにモノの流れを支える、不可欠なインフラストラクチャーと言えます。
コラム 機械要素の基礎:ばね
ばねは、外から力を加えると弾性変形し、力を取り除くと元の形状に復元しようとする性質を利用した機械要素です。この変形と復元という性質は材料の弾性に基づくものであり、ばねはこの弾性を積極的に活用するために特定の形状に作られています。ばねは変形する際にエネルギーを蓄え、復元する際にそのエネルギーを放出することができます。
コラム 機械材料の基礎:鋳鉄
鋳鉄は、鉄を主成分とし、炭素を多く含む鉄-炭素系の合金です。炭素量がこれより少ない鉄合金である「鋼(はがね、Steel)」とは明確に区別されます。鋳鉄には炭素の他に、ケイ素が通常1~3%程度、さらにマンガン、リン、硫黄などが不純物または合金元素として含まれます。その名の通り、鋳鉄の最大の利点は「鋳造」に適していることです。鋼に比べて融点が低く(約1150℃~1250℃)、溶けた状態での流動性が良いため、複雑な形状の製品でも型に流し込むことで比較的容易に製造できます。この優れた「鋳造性」により、古くから様々な製品の製造に用いられてきました。
コラム 機械材料の基礎:PLA(ポリ乳酸)
PLAすなわちポリ乳酸は、トウモロコシやサトウキビなどの植物に含まれるデンプンや糖を原料とするバイオマスプラスチックの代表格です。化学的には脂肪族ポリエステルに分類される熱可塑性樹脂であり、石油由来のプラスチックに代わる持続可能な材料として、包装資材から医療用インプラント、そして3Dプリンティング材料に至るまで、その適用範囲を急速に拡大しています。従来のプラスチックが数百年もの間環境中に残留するのに対し、PLAは一定の条件下で水と二酸化炭素にまで完全に分解される生分解性を持っています。しかし、PLAの真価は単なる環境性能にとどまりません。透明性、剛性、そして特異な熱的性質など、材料としての基礎特性においても極めて興味深い特徴を有しています。
コラム 機械材料の基礎:ABS樹脂
ABS樹脂は、アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)の三種類の化学成分を重合させて作られる、非晶性の熱可塑性樹脂(Thermoplastic)です。正式名称はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体となります。この三つの成分が持つそれぞれの優れた特性、すなわちアクリロニトリルの耐熱性・機械的強度・耐油性、ブタジエンゴムの耐衝撃性(特に低温での粘り強さ)、そしてスチレンの加工性・表面光沢・剛性を、バランス良く兼ね備えている点が最大の特徴です。この優れた物性バランスから、世界中で大量に生産・使用されています。
コラム 機械加工の基礎:射出成型
射出成形は、熱可塑性樹脂を加熱して溶融させ、それを精密な金型の内部に高圧で射出し、冷却・固化させることで、目的の形状の製品を成形する加工法です。インジェクションモールディングとも呼ばれます。この技術の工学的な本質は、自動車の部品、電子機器の筐体、医療器具、日用品のキャップに至るまで、極めて複雑な三次元形状の製品を、高い寸法精度で、かつ、一回のサイクルが数秒から数十秒という驚異的な速度で大量生産できる点にあります。現代のものづくりにおいて、プラスチック製品の製造を支える最も中心的で、不可欠な基幹技術です。
コラム 表面処理の基礎:黒染め処理
黒染め処理は、主に鉄鋼材料の表面に、化学的な方法で黒色の四三酸化鉄の皮膜を生成させる化成処理の一種です。「アルカリ黒染め」「四三酸化鉄皮膜処理」などとも呼ばれます。塗装やめっきとは異なり、素材自体を化学反応させて皮膜を形成するため、素材と皮膜の密着性が非常に高いのが特徴です。
コラム 機械材料の基礎:超硬合金
超硬合金は、主に炭化タングステンなどの硬質な金属炭化物粉末を、鉄系金属で焼き固めた焼結合金の一種です。極めて高い硬度を持つことが最大の特徴であり、金属材料の中でも特に優れた耐摩耗性、耐熱性を有しています。このため、主に切削工具や金型、耐摩耗部品など、過酷な条件下で使用される材料として、現代の製造業に不可欠な存在となっています。
コラム 機械材料の基礎:塩化ビニル
塩化ビニル樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンと並ぶ五大汎用プラスチックの一つであり、その特異な化学構造と配合技術により、硬質なパイプから軟質なレザーに至るまで、極めて広範な用途を持つ合成樹脂です。一般的にはポリ塩化ビニル、あるいは単に塩ビやPVCという略称で呼ばれます。他の多くのプラスチックが石油を主原料とする炭化水素ポリマーであるのに対し、塩化ビニルはその重量の半分以上が食塩由来の塩素で構成されているという大きな特徴を持っています。この組成は、省資源性や難燃性といった独自の材料特性を生み出す根源となっており、現代の社会インフラや産業活動を支える基盤材料として不可欠な存在です。
コラム 機械工学って何?
機械工学は、物理学と材料科学の原理を応用し、あらゆる機械やシステムの設計、解析、製造、保守を行うための工学分野です。私たちの身の回りにある、動くものすべてがその対象となり、腕時計の微小な歯車から巨大な発電所のタービン、航空機、自動車、ロボットに至るまで、その領域は極めて広大です。