ガスケット

既編

機械要素の基礎:ヘルール(フェルール)継手

ヘルール継手は配管同士を確実に接続し、同時に高い内部清浄性を提供する配管接手です。一般にサニタリー継手とも呼ばれます。化学プラントなどで用いられるボルト締めのフランジや、一般的な水道管に用いられるねじ込み継手とは異なり、ヘルール継手は流体の滞留部を極力排除した設計になっています。この特性から配管内部での雑菌の繁殖や微小粒子の滞留が重大な影響を及ぼす食品、飲料、バイオ医薬品、そして半導体製造プロセスの液体搬送において採用されています。構造は非常にシンプルであり、配管の端部に溶接された円盤状のツバを持つ一対のヘルール、その二つのツバの間に挟み込まれる専用のガスケット、そしてそれらを外側から包み込んで締め付けるクランプバンドという三つの要素で構成されます。
材料工学

機械材料の基礎:膨張黒鉛

膨張黒鉛は、天然に産出する層状の鱗状黒鉛に対し、化学的な処理と熱的な処理を連続して加えることで、その体積を数百倍にまで人為的に膨張させた炭素材料です。かつて産業界において、高熱や化学薬品に耐えうるシール材、いわゆるガスケットやパッキンとしてはアスベストが不動の地位を築いていました。しかし、その健康被害が明白となり使用が全面禁止される中、アスベストを凌駕する絶対的な代替素材として産業の危機を救ったのが、この膨張黒鉛から作られるフレキシブルグラファイトシートです。さらに現在では、その特異な熱伝導性を活かし、最新のスマートフォンや電気自動車のバッテリーにおける熱マネジメントの中核材料として、全く新しい価値を生み出し続けています。
機械要素

機械要素の基礎:パッキン

パッキンとは、流体機器において気体や液体などの流体が接続部や可動部から漏れ出すことを防止し、あるいは外部からの異物が内部へ侵入することを防ぐために用いられるシール部品の総称です。広義には固定用シールであるガスケットと、運動用シールであるパッキンの両方を含んで呼ばれることもありますが、日本工業規格JISなどの専門的な分類においては、静止した面をシールするものをガスケット、回転や往復運動をする摺動面をシールするものをパッキンと明確に区別しています。
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