高強度

機械材料

機械材料の基礎:エンジニアリングプラスチック

エンジニアリングプラスチックは、一般用プラスチックと比較して、耐熱性、機械的強度、耐薬品性、耐摩耗性といった諸特性が大幅に強化された合成樹脂の総称です。産業界ではエンプラという略称で広く知られており、その工学的な定義としては、一般に摂氏100度以上の環境下で長期間使用しても、その機械的性質や寸法安定性を維持できるプラスチック材料を指します。この材料群の最大の存在意義は、金属代替材料としての役割にあります。鉄やアルミニウムといった金属材料に比べて、エンプラは軽量であり、複雑な形状を射出成形によって一度の工程で大量に生産できるという圧倒的な生産性の高さを誇ります。自動車のエンジン周辺部品から、航空機の構造材、精密電子機器のコネクタや歯車に至るまで、エンプラは現代の工業製品の軽量化と高機能化を支える、最も重要な基幹材料の一つです。
機械材料

機械材料の基礎:高張力鋼板(ハイテン)

高張力鋼板、一般にハイテンとも呼ばれるこの材料は、一般的な軟鋼に比べて、降伏点や引張強さといった強度を大幅に高めた鋼板の総称です。その工学的な本質は、軽量化と安全性という、特に自動車産業において二律背反する要求を、高いレベルで両立させることにあります。同じ強度を維持する前提であれば、軟鋼よりも薄い鋼板を使用できるため、製品全体の軽量化が可能となります。逆に、同じ板厚であれば、遥かに高い強度が得られるため、部材の耐久性や衝突時の安全性を飛躍的に向上させることができます。
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