高硬度

機械材料

機械材料の基礎:タングステンカーバイト

工学の世界で利用されるタングステンカーバイドとは、そのほとんどが超硬合金、英語ではサーメットと呼ばれる、複合材料の形をとります。超硬合金は、硬さの源であるタングステンカーバイドの微細な粒子を、コバルトやニッケルといった金属のバインダ、すなわち結合相で焼き固めた材料です。この複合構造こそが、タングステンカーバイドに、他の材料にはない卓越した性能をもたらす、工学的な核心です。
機械材料

機械材料の基礎:ダイヤモンドライクカーボン(DLC)

ダイヤモンドライクカーボン、一般にDLCと略されるこの材料は、その名の通り、ダイヤモンドに類似した優れた物理的・化学的特性を持つ、非晶質(アモルファス)の炭素薄膜の総称です。それは、純粋なダイヤモンドやグラファイトとは異なる、第三の炭素材料とも言える存在であり、極めて高い硬度と低い摩擦係数、そして優れた耐摩耗性を併せ持つことから、現代のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑の科学)分野において、最も注目され、広く実用化されている表面改質技術の一つです。
機械材料

機械材料の基礎:サーメット

サーメットは、その名称が示す通り、セラミックスとメタルの二つの単語を組み合わせて作られた複合材料です。その工学的な本質は、セラミックスが持つ、極めて高い硬度、耐摩耗性、耐熱性といった長所と、金属が持つ、破壊に対する抵抗力、すなわち高い靭性という長所を、一つの材料の中に両立させることにあります。
機械材料

機械材料の基礎:炭化ケイ素

炭化ケイ素は、ケイ素と炭素が1対1の原子比で結合して形成される化合物で、その化学式はSiCと表記されます。天然には、隕石中にモアッサナイトとしてごく稀に存在するのみで、工業的に利用されるものは、ほぼ全てが人工的に製造されたものです。その最大の特徴は、ダイヤモンドに次ぐ極めて高い硬度と、優れた耐熱性、そして化学的安定性にあります。これらの特性から、古くは研磨材として、現代では過酷な環境下で使用される機械部品や耐熱構造材として、重要な地位を占めてきました。
機械材料

機械材料の基礎:アルミナ

アルミナは、アルミニウムの酸化物である酸化アルミニウム(Al₂O₃)を主成分とする、セラミックス材料の総称です。ファインセラミックスあるいはエンジニアリングセラミックスと呼ばれる、工業用に高度な機能性を持たせたセラミックスの中でも、最も代表的で、世界で最も広く利用されています。天然鉱物としてはコランダムとして存在し、そこに微量の不純物が混入することで、ルビーやサファイアといった美しい宝石となります。このことからも分かるように、アルミナの最大の特徴は、その極めて高い硬度にあります。それに加え、優れた電気絶縁性、高い耐熱性と化学的安定性を兼ね備えており、これらの特性を、比較的安価に実現できることから、「セラミックスの標準」とも言える、盤石の地位を築いています。
表面処理

表面処理の基礎:硬質クロムメッキ

硬質クロムめっきは、鉄鋼をはじめとする金属製品の表面に、電気化学的な手法を用いて、硬く、厚いクロムの金属皮膜を析出させる表面処理技術です。工業用クロムめっきとも呼ばれ、その目的は、装飾クロムめっきのような美しい外観を得ることではなく、純粋に機械的な性能、すなわち耐摩耗性、摺動性、耐食性といった、工業製品に求められる機能性を表面に付与することにあります。
コラム

機械材料の基礎:超硬合金

超硬合金は、主に炭化タングステンなどの硬質な金属炭化物粉末を、鉄系金属で焼き固めた焼結合金の一種です。極めて高い硬度を持つことが最大の特徴であり、金属材料の中でも特に優れた耐摩耗性、耐熱性を有しています。このため、主に切削工具や金型、耐摩耗部品など、過酷な条件下で使用される材料として、現代の製造業に不可欠な存在となっています。
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