加工学 機械加工の基礎:テーパ締結
テーパ締結は、円錐状の斜面を持つ軸と、それに対応する形状の穴を嵌め合わせることで、二つの機械要素を結合、位置決め、あるいは動力を伝達する機械的接合手法です。円筒形の軸と穴による嵌め合いが、クリアランス(隙間)あるいは干渉量(締め代)という半径方向の寸法差のみに依存するのに対し、テーパ締結は軸方向の推力を半径方向の圧力に変換するという力学的なメカニズムを利用しています。この特性により、極めて高い同軸度、強固な締結力、そして着脱の容易性という、相反する要素を同時に満たすことが可能です。