ベアリング

機械要素

機械要素の基礎:無給油ブッシュ

無給油ブッシュは、その名の通り、油やグリースといった外部からの潤滑を一切必要とせずに、滑らかな摺動運動を可能にする、自己潤滑性を備えたすべり軸受の一種です。オイルレスベアリングとも呼ばれ、機械の保守作業を大幅に削減し、設計を簡素化すると同時に、油による汚染を嫌う環境での使用を可能にする、極めて重要な機械要素です。
機械要素

機械要素の基礎:リニアブッシュ

リニアブッシュは、円筒形状の案内軸に沿って、滑らかで精密な直線運動を可能にするための機械要素です。ボールベアリングが回転運動の摩擦を低減するのに対し、リニアブッシュは直線運動における摩擦を劇的に低減させる役割を担います。その内部には、鋼球(ボール)が組み込まれており、このボールが軸と接触して転がることで、すべり摩擦に比べて遥かに小さい、転がり摩擦による軽快な動作を実現します。
機械要素

機械要素の基礎:オイルシール

オイルシールは、機械の内部で回転する軸と、それを支持する動かないハウジングとの隙間を塞ぎ、内部の潤滑油やグリースが外部へ漏れるのを防ぐと同時に、外部から埃や水分といった汚染物が侵入するのを防ぐための、極めて重要な機械要素です。リップシールとも呼ばれ、自動車のエンジンやトランスミッション、産業機械の減速機、モーターなど、回転運動が存在するほぼ全ての機械に組み込まれています。
機械材料

機械材料の基礎:軸受鋼

軸受鋼は、ベアリング鋼とも呼ばれ、転がり軸受、すなわちベアリングの内輪、外輪、そして玉やころといった転動体を製造するために特別に開発された、特殊用途鋼です。ベアリングは、機械の回転部分を滑らかに支持し、摩擦を減らすという極めて重要な役割を担っています。その心臓部である転動体と軌道輪は、運転中に極小の点や線で接触しながら、非常に大きな荷重を繰り返し受け続けます。この極限的な状況下で、何億回、何十億回という回転に耐え抜くため、軸受鋼には他のいかなる鋼材にも見られない、特異で高度な特性が要求されます。
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