リニアガイド

機械要素

機械要素の基礎:リニアガイド

リニアガイドは、機械の案内面に設置され、テーブルなどの移動体を、極めて高い精度と剛性で、滑らかに直線運動させるための機械要素です。リニアモーションガイドや直動案内機器とも呼ばれ、その内部にはボールやローラといった転動体が組み込まれています。これらの転動体が、精密に研削された軌道レールとスライダの間を転がりながら循環することで、従来のすべり案内に比べて圧倒的に低い摩擦と、高い運動精度を実現します。CNC工作機械や産業用ロボット、半導体製造装置といった、ミクロン単位の位置決め精度が要求される現代のハイテク装置において、その根幹をなす動きを支える、不可欠な基盤技術です。
機械要素

機械要素の基礎:リニアブッシュ

リニアブッシュは、円筒形状の案内軸に沿って、滑らかで精密な直線運動を可能にするための機械要素です。ボールベアリングが回転運動の摩擦を低減するのに対し、リニアブッシュは直線運動における摩擦を劇的に低減させる役割を担います。その内部には、鋼球(ボール)が組み込まれており、このボールが軸と接触して転がることで、すべり摩擦に比べて遥かに小さい、転がり摩擦による軽快な動作を実現します。
スポンサーリンク