潤滑剤

機械要素

機械要素の基礎:グリス

グリスは、機械の摺動部分の潤滑に使用される半固体状の潤滑剤です。その基本的な構成は、基油と呼ばれる液体潤滑油を、増ちょう剤という固体または半固体の物質でゼリー状の構造に固め、さらに必要に応じて各種の添加剤を配合したものです。主な目的は、機械部品間の摩擦を減らし、摩耗を防ぎ、焼き付きを防止すること、加えて金属表面の錆を防ぎ、外部からの異物の侵入を抑制することです。潤滑油では流れ落ちてしまう箇所や、頻繁な給油が困難な箇所、密封性が求められる箇所などに特に適しています。
機械材料

機械材料の基礎:黒鉛

黒鉛は、ダイヤモンドと同じく炭素原子のみから構成される同素体の一つであり、石墨あるいはグラファイトとも呼ばれます。漆黒の光沢を持ち、金属のような導電性と熱伝導性を示しながら、同時に潤滑性や耐熱性、耐薬品性といったセラミックス的な特性も併せ持つ、極めて特異な物質です。鉛筆の芯から、リチウムイオン二次電池の負極材、製鉄用の巨大な電極、そして半導体製造装置の部材に至るまで、黒鉛は現代産業の基盤を支える不可欠なマテリアルです。その性能は、炭素原子が織りなす微細な結晶構造と、それを制御する製造プロセスによって決定づけられます。
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