機械要素

機械要素の基礎:スプライン

スプラインは、軸とその軸にはめ込まれるボス(歯車やプーリーなどの穴を持つ部品)との間で、回転トルクを伝達するために用いられる、機械要素です。その最も特徴的な形状は、軸の円周上に、複数のキー(凸歯)と溝(凹歯)を、等間隔に、軸と平行に設けたものです。ボス側には、この軸側のスプラインと精密にかみ合う、対になった溝と歯が加工されています。一本のキーでトルクを伝達するキー溝とは異なり、スプラインは、多数の歯が同時にかみ合うことで、荷重を円周全体に分散させます。この原理により、スプラインは、同じ軸径のキー溝に比べて、遥かに大きなトルクを伝達する能力と、優れた調心性を備えています。その高い信頼性から、自動車のトランスミッションや、産業機械の動力伝達部といった、最も過酷で、最も高い精度が要求される、機械の心臓部で不可欠な役割を担っています。
機械要素

機械要素の基礎:軸

軸は、機械を構成する最も基本的な要素の一つであり、通常は断面が円形の棒状の部品です。その主な役割は、動力を伝達すること、運動を伝達すること、あるいは歯車(ギア)、プーリー(滑車)、スプロケット(鎖歯車)、はずみ車(フライホイール)、クランクなどの回転する部品を、それらが円滑に回転できるように支持することです。ほとんど全ての回転機械には、その機能を実現するための中心的な部品として軸が組み込まれており、機械全体の性能、精度、耐久性に直接的な影響を与える重要な要素です。
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