耐摩耗性

コラム

機械材料の基礎:超硬合金

超硬合金は、主に炭化タングステンなどの硬質な金属炭化物粉末を、鉄系金属で焼き固めた焼結合金の一種です。極めて高い硬度を持つことが最大の特徴であり、金属材料の中でも特に優れた耐摩耗性、耐熱性を有しています。このため、主に切削工具や金型、耐摩耗部品など、過酷な条件下で使用される材料として、現代の製造業に不可欠な存在となっています。
樹脂

機械材料の基礎:MCナイロン

MCナイロンは、産業界において最も広く普及しているエンジニアリングプラスチックの一つであり、その優れた機械的性質と加工性から、金属材料の代替として数多くの機械要素に採用されています。正式名称をモノマーキャストナイロンと呼び、その名の通り、ナイロンの原料であるモノマーを金型に注入し、型内で重合反応させて成形するという特殊な製法によって作られます。一般的な射出成形や押出成形で用いられるナイロン6やナイロン66と比較して、MCナイロンは分子量が極めて大きく、結晶化度が高いという物質的な特徴を持っています。これにより、引張強度、耐衝撃性、耐摩耗性、自己潤滑性といった諸特性が飛躍的に向上しており、過酷な環境下での使用に耐えうる高機能素材として位置づけられています。
表面処理

表面処理の基礎:アルマイト

アルマイトとは、アルミニウムおよびその合金の表面に、電気化学的な処理を施すことで形成される人工的な酸化皮膜のことです。正式名称を陽極酸化処理と言います。アルミニウムは本来、酸素と結びつきやすい金属であり、大気中に放置するだけで表面に極めて薄い自然酸化皮膜が形成されます。この自然皮膜もある程度の防食効果を持っていますが、厚さがナノメートルオーダーと非常に薄いため、物理的な摩擦や過酷な化学的環境には耐えられません。そこで、電気分解の原理を利用して、この酸化皮膜を強制的に厚く、かつ強固なものへと成長させる技術がアルマイトです。
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