表面改質

機械材料

機械材料の基礎:炭化チタン

炭化チタンは、チタンと炭素が1対1の割合で結合した非酸化物系のファインセラミックスであり、人類が工業的に利用可能な物質の中でトップクラスの硬度と極めて高い融点を持つ、耐摩耗材料です。自然界には存在しないこの物質は、金属のような電気伝導性とセラミックスの硬さという、一見相反する性質を併せ持っています。切削工具の刃先を過酷な摩擦熱から守る強固なコーティング膜として、あるいは超硬合金を凌駕する高速切削を可能にするサーメットの主成分として、現代の精密機械加工や金型製造の現場を支えています。
加工学

機械加工の基礎:レーザーアブレーション

レーザーアブレーションは、高密度の光エネルギーを物質表面に照射し物質を瞬時に蒸発、あるいはプラズマ化させて飛散させることで、対象物を削り取る除去加工方法です。ドリルや刃物を用いた機械加工は物理的な接触を伴い、放電加工が電気的な溶融を利用するのに対し、レーザーアブレーションは光と物質の作用を利用します。この技術は、機械的な切削力をかけずに数ミクロンの精度で物質を除去できるため、半導体チップの内部配線の切断、プリント基板の極小穴あけ、医療における角膜の精密な切除、さらには高品質な薄膜の成膜に至るまで、精密製造プロセスにおいて利用されています。
スポンサーリンク