国内空港の現況2026

インフラ物流空港空輸

※2026年10月時点の情報です。乗降客数・貨物取扱量は、国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」に掲載された令和7年度分の実績値です。

日本には2026年9月時点で97の空港があり、空港法に基づいて「誰が設置・管理しているか」によって分類されています。本記事では、分類ごとの空港の位置を地図で示し、主要な指標とあわせて現況を整理します。

空港の分類と数

区分設置・管理者空港数主な空港
会社管理空港空港会社(株式会社)4成田、中部、関西、大阪(伊丹)
国管理空港国(国土交通大臣)19羽田、新千歳、福岡、那覇 など
特定地方管理空港国が設置し、地方公共団体が管理5旭川、帯広、秋田、山形、山口宇部
地方管理空港地方公共団体54青森、富山、神戸、石垣 など
その他の空港地方公共団体など7調布、名古屋、八尾 など
共用空港防衛省・米軍(民航と共用)8千歳、小松、岩国、徳島 など
合計97
出典:国土交通省「空港一覧」(2026年9月1日現在)を基に作成

このうち、会社管理空港・国管理空港・特定地方管理空港の計28空港は、国際・国内航空輸送網の拠点となる「拠点空港」に位置づけられています。

分類別の空港

会社管理空港

会社管理空港は、国ではなく空港会社(株式会社)が設置・管理する空港です。国が直轄で管理する国管理空港と異なり、空港会社が自ら運営と投資を行う点が特徴です。

成田・中部・関西・大阪(伊丹)の4空港が該当し、国内外の航空ネットワークの拠点(ハブ空港)として、日本の経済や観光の中核を担っています。また、旅客ターミナルの商業施設の充実や、関西・伊丹で導入されているコンセッション方式による運営など、空港ビジネスや民営化を牽引するモデルケースにもなっています。

空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
成田国際空港NRT4,1472,086,128
中部国際空港NGO1,158142,398
関西国際空港KIX3,351786,692
大阪国際空港ITM1,62992,282
合計(4空港)10,2853,107,500
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成

国管理空港

国管理空港は、空港法に基づき国(国土交通大臣)が設置・管理する拠点空港です。2008年の空港整備法から空港法への改正にあわせて、旧制度の第一種空港(羽田)と国が管理する第二種空港を中心に再編されました。

現在は全国19空港が指定されており、東京国際空港(羽田)、新千歳、福岡、那覇、仙台など、各地域の要衝となる空港が含まれます。国内航空ネットワークの中核や、地域の国際線拠点としての役割を担っています。

空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
東京国際空港HND9,2331,220,777
新千歳空港CTS2,602157,773
稚内空港WKJ1922
釧路空港KUH791,529
函館空港HKD2073,669
仙台空港SDJ4031,365
新潟空港KIJ11560
広島空港HIJ2959,279
高松空港TAK2252,718
松山空港MYJ3335,638
高知空港KCZ1651,902
福岡空港FUK2,884159,096
北九州空港KKJ12740,993
長崎空港NGS3275,986
熊本空港KMJ3857,859
大分空港OIT1972,899
宮崎空港KMI3403,798
鹿児島空港KOJ59316,796
那覇空港OKA2,352180,994
合計(19空港)20,8821,823,153
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成

コンセッション(運営権売却)の進展

国管理空港では近年、「コンセッション方式」による運営の民間委託が急速に進んでいます。空港の所有権は国に残したまま、滑走路などを維持管理する「航空系事業」と、旅客ターミナルなどを運営する「非航空系事業」を一体化して民間企業に委ねる手法です。

2016年の仙台空港を皮切りに、高松、福岡、熊本、新千歳をはじめとする北海道内の空港、広島などが移行しました。国の財政負担を抑えつつ、民間のノウハウを活かした効率的な運営や路線誘致が図られています。

特定地方管理空港・地方管理空港

特定地方管理空港は拠点空港の一種です。国が設置し、管理・運営は地方公共団体が担います。該当するのは旭川、帯広、秋田、山形、山口宇部の5空港です。国の空港として整備されながら、運営は地元自治体に任せている点が特徴です。

一方、地方管理空港は、地方公共団体が設置し管理する空港です。青森、富山、静岡、神戸、石垣など全国に54空港あり、離島空港も多く含まれます。地域住民の生活路線や観光、ビジネスの足として重要な役割を果たしています。

地方管理空港・特定地方管理空港でも、運営の民間委託(コンセッション)が広がっています。2018年の神戸空港・鳥取空港、2019年の南紀白浜空港・静岡空港などが移行したほか、旭川・帯広の両空港は、新千歳など国管理空港を含む北海道内7空港の一括運営に加わっています。

特定地方管理空港(5空港)

空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
旭川空港AKJ1213,743
帯広空港OBO72488
秋田空港AXT128554
山形空港GAJ377
山口宇部空港UBJ881,533
合計(5空港)4456,325
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成

地方管理空港(54空港)

地方管理空港のうち、乗降客数の多い上位10空港は以下のとおりです。全54空港の一覧は、表の下の「全54空港の一覧を見る」から確認できます。

空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
神戸空港UKB4170
石垣空港ISG29316,946
宮古空港MMY20515,784
岡山空港OKJ1473,061
青森空港AOJ133515
出雲空港IZO115404
奄美空港ASJ89625
女満別空港MMB85753
静岡空港FSZ72213
佐賀空港HSG64214
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成
※乗降客数の多い順。「0」は実績がない、または1t未満のもの
全54空港の一覧を見る
空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
利尻空港RIS60
礼文空港RBJ00
奥尻空港OIR20
中標津空港SHB24140
紋別空港MBE81
女満別空港MMB85753
青森空港AOJ133515
花巻空港HNA49162
大館能代空港ONJ20116
庄内空港SYO38456
福島空港FKS289
大島空港OIM20
新島空港—312
神津島空港—30
三宅島空港MYE312
八丈島空港HAC21774
佐渡空港SDS00
富山空港TOY38213
能登空港NTQ135
福井空港FKJ00
松本空港MMJ250
静岡空港FSZ72213
神戸空港UKB4170
南紀白浜空港SHM2412
鳥取空港TTJ42286
隠岐空港OKI80
出雲空港IZO115404
石見空港IWJ150
岡山空港OKJ1473,061
佐賀空港HSG64214
対馬空港TSJ25118
小値賀空港—00
福江空港FUJ17109
上五島空港—00
壱岐空港IKI30
種子島空港TNE12127
屋久島空港KUM2066
奄美空港ASJ89625
喜界空港KKX884
徳之島空港TKN20120
沖永良部空港OKE1159
与論空港RNJ945
粟国空港AGJ00
久米島空港UEO221,182
慶良間空港KJP00
南大東空港MMD4256
北大東空港KTD2127
伊江島空港IEJ00
宮古空港MMY20515,784
下地島空港SHI51141
多良間空港TRA5305
石垣空港ISG29316,946
波照間空港HTR00
与那国空港OGN12404
合計(54空港)2,21643,856
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成
※「0」は定期便の運休等により実績がない、または1万人・1t未満のもの

共用空港

共用空港とは、自衛隊や在日米軍が設置・管理する飛行場を、民間の旅客機も使えるようにしている空港のことです。空港法では、拠点空港や地方管理空港とは別のグループに分けられています。もともとは防衛のための施設であるため、滑走路や管制は防衛省や米軍が担当し、民間機はその運用ルールのもとで発着します。

現在、共用空港は全国に8か所あります。札幌(丘珠)、千歳、三沢、百里(茨城空港)、小松、美保(米子空港)、岩国、徳島です。このうち三沢と岩国は米軍が管理し、ほかの6か所は自衛隊が管理しています。たとえば茨城空港は航空自衛隊百里基地の滑走路を使っていて、首都圏の第3の空港としてLCCの路線が多く就航しています。

空港名IATAコード乗降客数(万人)貨物取扱量(t)
札幌飛行場OKD581
三沢飛行場MSJ39321
百里飛行場IBR83137
小松飛行場KMQ1492,616
美保飛行場YGJ78554
岩国飛行場IWK55309
徳島飛行場TKS1121,048
合計(7空港)5734,986
出典:国土交通省「令和7年 空港管理状況調書」を基に作成
※共用空港は全国8か所ですが、千歳飛行場(航空自衛隊千歳基地)の民航機は隣接する新千歳空港を発着するため、実績は国管理空港の新千歳空港に計上しています

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